7/24(金)廃道をつかってのアート作品 『変容する風景の中で横断歩道を描くこと』

更新日:2020年8月19日
変容する風景の中で横断歩道を描くこと

再開発地区 開発ビルと旧名豊ビルの間にある廃道にて、アート作品の製作展示

新しく生まれるまちに期待を膨らませながら様々なひとの「いろいろやりたい」を応援していく場とすべく、再開発組合と協議調整しつつ場所の活用をしています。
今回は「アート作品の製作展示を行いたい」という声に応えて1日限りのアート製作現場がまちに出現しました。

まちなかが、様々な方からの「いろいろやりたい」の実験場になりつつ、より豊かな暮らしの場所になっていったらといいなと思っています。

作品情報

『横断歩道を描く』(2020) 車道, 消石灰
伊藤拓郎、岩田春菜、上野春香、岡本孝介、服部達也(五〇音順)
全員、金沢美術工芸大学 美術科彫刻専攻 学部卒業
日時 2020年7月24日 6:00 ~13:00
場所 豊橋駅前大通二丁目の再開発事業に伴い、廃道となる車道
工程 400×45㎝の木枠を車道の上に置く
篩を使用し、消石灰を振りかける
白線同士の間隔は45㎝、木枠を移動させながら一本ずつ白線を描く

作者からの解説

わたしは高校まで豊橋市で過ごし、金沢美術工芸大学で彫刻を学んだ。同大学を卒業後は豊橋市を拠点に、変容する都市の風景と彫刻のあり方に関心を持ち、作品制作を行っている。
『横断歩道を描く』(2020)は400×45㎝の木枠の内側に消石灰を振りかけて制作する。消石灰は堆積するだけで、アスファルトに定着していない。風があると上積みが吹き飛ばされてしまうし、雨が降れば流されてしまう。そうして描かれた「横断歩道」の像としての耐久性の低さは、1991年に駅前大通りに設置されたブロンズの彫刻群と対比し、台座を伴わない野外彫刻のあり方を考えさせる。

無くなってしまう道に描かれる横断歩道とは一体何か?
自動車の流れから「横断歩道」が距離を置くことで、別の流れを浮き彫りにする装置になりはしないかと、わたしは考えている。
交通の流れとは別の、時間の流れ。その土地の歴史。1945年の豊橋空襲を経験したわたしの祖母は、当時の豊橋駅周辺の風景を焼け野原のようになってしまったと語り伝えてきた。戦後の建築の老朽化による避けられない都市景観の変容は、豊橋市のような戦災復興の中で開発された中心市街地の、今まさに直面している問題の一つだろう。

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